「安物買いの銭失い」って諺?があるけど、ギターを始めてから一時期そんな状態に突入していたのだ。
いや~、人間って欲がでてくるんだよね~。最初は5万くらいのギターで10年いこうかと思ったりしたけど・・・。はい、無理でした~(笑)
このあたりの経緯は次回以降の投稿で書く予定です。
※追記:書きました。
マイギター選びでのいろいろな2択に悩む(ギター入門時代)
安物買いの銭失い?(ギター入門時代)
で、結局落ち着いたのは、70万のギターを買ってからでした。トップの画像のギターです。分かる人にはすぐにわかると思うけど、ちょっと紹介させてくださいな。
目 次
モデル(型番)について
特徴的な星型(菱形)のインレイ。ヘッドとブリッジについています。これが個人的にカッコよくて決めましたって感じです。
ちなみに上↑の見出しですが、パリコンのブリッジに似せています。(頑張ってデザインしました)
下↓の見出しは、指板、ナット、1弦、6弦に似せてデザインしています。(頑張ってデザインしました)
桜井正毅 model P.C. 2014
通称パリコンモデルです。河野ギター製作所の桜井正毅さんが設計・制作されたモデルです。このモデルの元となる初号器は、1988年のパリ国際ギター製作コンクールに出品するために作成され、そしてグランプリ(金賞)を取りました。このモデルはグランプリ受賞ギターのレプリカとなります。
WEBの情報によると、当時のライバル器である「マティアス・ダマン」と同時受賞だったようです。「パリコン」「P.C.」はコンクール名からきています。コンクールへの出品用として作製されたギターですが、グランプリ受賞後にこのモデルのオーダーが余りにも多かったため、レギュラーモデルとして製作・販売されるようになったそうです(ギターショップ、ラックギター様の説明より)
このギターの気に入っているところ
見た目がカッコいい(笑)
私は見た目をかなり重視するところがあります。何でもそうです。ちゃんと品質も確認の上ですが、最後に決め手となるのは見た目だったりします。
パリコンモデルは木材としてメイプルが随所に使われています。黄色の部分がそうですね。バインディング(木の繋ぎ合わせの部分)や、飾り(ヘッド、ブリッジ)にも使われています。
この飾りの部分が個人的にカッコいいと思うんです。ブリッジの角が丸めてあるところも含めてね。ブリッジの角を丸めてあるのは、デザインのためというより、ブリッジの面積を小さくするためとか。
良く鳴ります(軽めのタッチでも)
私は身長164cm程度の小柄の体格です。体重も50kgほどでやせ型です。指、腕も細く女性と比べても大して差がありません。必然的にタッチは弱くなります。だから軽いタッチでも良く鳴るギターが合っているのです。弾くのに力が必要なギターは合いませんね。
塗装がカシューであること(取り扱いが楽です)
一般的に音を重視するのであれば、セラックニスの塗装が一番と言われています。特にギター製作家さんはそういいます。とても薄く塗れるのでギターの響きの邪魔をしないそうです。
ただセラックニスは温度・湿度に弱く、暑いところでは溶け出したり、水分(汗を含む)で変色(主に白濁)したりしやすいとのこと。
私は「超めんどくさがり屋さん」なので、神経を使ったギターの管理が向かないんです。カシューはラッカーやセラックのように一部の物質と反応して塗装が駄目になる可能性が低い、ある意味優れた塗装です。
YouTubeの影響を受けたこと
私はこの動画を見てパリコンに惚れました。
この動画に出てくるパリコンの力木構造は当時のもので、現在のものとは少し違っています。ブリッジの形も昔のものは角ばっていますね。今のほうがかっこいいと思っていますが。
おそらくですけど、2011年頃を境にブリッジの形が変わったようです。2010年以前のパリコンはどれも角ばった形をしています。
気に入ったギターには愛称をつける
過去に買った量産ギターにも愛性をつけていますが、このパリコンにも愛性をつけています。ギターって女性名詞なのでそれなりの愛称に・・・。
愛称「パリ子」
パリコンですのでパリ子です。最初に中古で買ったパリコン2005年製にこの「パリ子」という愛称をつけました。
パリ子は年代的におそらくハカランダだったと思いますが、ウルフトーンが強めにでる楽器でしたので、後に手放しました。
愛称「さくら」
現在所有しているパリコン2014年製に「さくら」と名付けました。とても安直な名付けですが、女性的な名前でよいなと思っています。
たまに間違ってこのパリコンを「パリ子」って呼んでしまうことがあります。それだけパリ子が強烈な愛称だったってことです。(襲名させちゃおうかな?)
もし今後RFを買ったらきっと「レイア」って名付けると思う。レイズドフィンガァー・・です。こじつけです。
ギター塗装の原料を大雑把に分けてみる
上で塗装のことを書いたので簡単にギターの塗装の原料について書いてみます。
- セラック
- ラッカー
- カシュー
- ウレタン
- その他
大体こんな感じだと思います。私は専門家ではないので、詳しくは知りませんが、参考までにそれぞれの塗装の特徴を書いてみます。
セラックは高級ギターによく使われている塗装です。塗装に手間がかかりますが非常に薄く塗れるためギターの振動を妨げにくく、キター本来の鳴りを引き出すとされています。ギターの素の音がでやすいらしいのです。
ただセラック塗装は扱いに注意が必要です。傷つきやすい性質があり、また人の汗や特定の化学物質に反応して塗装が劣化しやすいそうです。 お店で試奏するときは爪を表板に当てないように注意しましょう。
ラッカー塗装はある程度高級なギターによく使われます。鳴りはよいですが、これも塗装に手間と時間がかかるらしく、価格の安い量産ギターではほとんど使われていないはずです。
またラッカー塗装はゴムなどと化学変化を起こしてしまう性質があります。ギタースタンドで接触部分がゴム製だったりした場合は、ギタークロスか何かで保護してあげる必要があります。
カシュー塗装は人の汗や化学物質への耐性があるようで取り扱いが楽です。 カシューは漆塗りの一種だそうです。塗装自体はやわらかいそうです。
河野ギター製作所や横尾ギター工房はカシュー塗装を選んでいます(横尾さんは河野ギター製作所出身です)。河野ギター製作所のギターでは伝統的にカシューが使われています。
桜井正毅さんにカシューを選んでいる理由まではお聞きしておりませんが、横尾さんによるとカシューでもいい音が出るとわかったとおしゃっておりました。
安価な量産型ギターによく使用されるのがウレタン塗装です。こちらは比較的丈夫で傷はつきにくいし、人の汗や化学物質への耐性もあるようです。丈夫であるがゆえに塗装が固く、ギターの鳴りを妨げやすと言われています。
ウレタンが量産型で使用されるのは、他のものと比べて塗装の手間がかからない(つまり安く上がる)からだそうです。
個人的な感想として、セラック塗装の欠点を書いてしまいましたが、セラック塗装には音の良さ以外にもメリットがあります。私が一番感じるのはメンテナンス性の良さです。
セラックは傷が付きやすい塗装ですが、塗装の上塗りができるため補修が容易な面があります。部分補修がしやすいんですね。ギターを長く使うなら補修しやすいというのもメリットかも知れません。