クラシックギター 夜間の消音対策(その1)

前回までの投稿で、ギター購入前の段階から夜間練習時の消音を意識していたことはわかると思う。ここしばらくの投稿は「ギターの消音対策」について、自分がこれまでにトライしてきたことを書きたいと思う。

ギターの消音 (静音) に関して情報を集める

Google検索でギターの消音とか夜間演奏とかのキーワードで調べると結構出てくる。ギターならず楽器を趣味にする人には消音は結構重要な問題と思う。

ギターの他に電子ピアノに手を出したのも、ヘッドフォンによる対策が可能だったからだ。サイレントギターという製品があることを知り、ギターを始めることを決意したようなものだ。

サイレントギターの消音性能については一定の満足感はあった。でも抱えたときに違和感がある。本物のクラシックギターで上手くなりたかったため、演奏環境が変わるたびにギターを持ち替えるようなことをしていたら、初心者としては上達に影響があると考えた。

ある日、Google検索で「これは!」というブログを見つけた。
「多弦楽器の暴奏」という、はてなブログの記事
2008年10月11日の投稿記事である。私がギターを始める5年くらい前のものだ。

この記事には私が求めていた内容がドンピシャで書かれていた。

この記事に興味がある方は、キーワード「真夜中ギター 多弦楽器の暴奏」で検索してみて欲しい。余談だが「真夜中のギター」で検索すると、千賀かほるさんのデビューシングルでヒットしてしまうので注意。

一応、真夜中ギター 多弦楽器の暴奏 のURLはこれです。
http://yutaka.hateblo.jp/entry/20081011/p1

「真夜中ギター」で検討されていた消音対策

検討もしくは実際に試した消音対策について、「真夜中ギター」投稿者様の意見と私の体験を交えてコメントします。

サイレントギター

やっぱりといった感じ。最初はこれが気になるよね。静音を謳っている製品だからね。

投稿者様の見解は「日本の住宅事情を良く理解した画期的な楽器」であるとしながらも、「薄っぺらいフレームだけなのが気になる。それに結構いい値段」という見解のため不採用とのこと。

薄っぺらいフレームについては私も同感。いい値段するが私は思い切って購入してみた。※のちに 薄っぺらいフレーム が気に入らなくて手放してしまうことになるのだが・・。

安価な消音器

弦の振動そのものをミュートするグッズ。 「真夜中ギター」投稿者様のものと私が購入したものは製品が違うがコンセプトは同じです。

「真夜中ギター」投稿者様のものは「ゴム製のもので弦を挟むスリット(溝)が切ってありブリッジ近くでセットするもの」とある。

これは見たことあるがブリッジ付近の表板と弦との隙間に入れるものだ。ゴム製というところが痛い。ラッカー塗装のギターだったらヤバイと思う。(ラッカー塗装はゴムと化学変化を起こすらしい)

私が購入したのは、GRAND GUITAR「弱音器」。ブリッジ付近で弦をパチンと挟んで弦の振動をミュートするものだ。この消音器は弦に張り付く感じでギターの表板には触れない。

中はスポンジで出来ています。
消音したい弦を挟みます。
挟んだ状態

音は確かに小さくなるが期待ほどのものではなく、弦を弾いてもすぐに音が止まる(サスティーンがない)ので、ギターとしての楽しみが半減する。お互いの見解として「ギターを弾いている気にならない」ということでこれも不採用。

タオル作戦

「真夜中ギター」投稿者様によると作戦1と作戦2があるようだ。タオル作戦1は「タオルをブリッジ付近の表面板と弦の間に通す」これは完全ミュートされるらしいが、音がでないので曲の練習にならないので不採用とか。私はこれは試していない。

タオル作戦2は、大胆にもギターの中にタオルを一杯詰め込んでギターの共鳴を抑える方法だとか。 「真夜中ギター」 投稿者様によるとこれは効果があったらしい。

私は購入した量産型最安ギターでトライしようと思ったが、ギター壊しそうでやれなかった。代わりにビーチボールをギターの中で膨らませるというのはやってみたが効果は感じなかった。

サウンドホールカバー

サウンドホールに蓋をするグッズだ。元々これはエレアコなどのハウリング防止に使われるものらしい。静音はあくまでもオマケといった感じ。

取り付けてみるとやや音量は落ちる感じがするが劇的に落ちるわけではない。ギターの音色的にはあまり影響がないようだ。

サウンドホールカバーはゴム製の可能性があるので表面板がラッカー塗装のギターには注意!シリコン製と書かれているものもあるがどうなんだろう?)

塗装の問題

こんなところでカシューやウレタンなどの化学変化に強い塗装が有利になってくる。セラックはどうなんだろう?ゴムとの反応がないなら使えるか?
表面板がラッカー塗装の場合だけこの方法は使えない

タオル作戦と安価な消音器はいすれもギターの音色やサスティーンを損なうものであったため不採用となったが、これはありだと思う。投稿者様もサウンドホールカバーについては効果ありとの評価をしている。

余談だが、アコギ用のカバーとクラシック用のカバーは大きさが違う(円の直径)ので、間違って購入しないように注意が必要だ

私は最初アコギ用のものを買ってしまって失敗した。クラシック用は直径が85mm~86mmのようだ。アコギ用はもっと大きい

Amazonなどで売られているものの多くはアコギ用みたいで、直径10cm位ある。クラギ用のものはなかなか見つからず、最終的にはヤフオクの販売(新品)で見つけた。

ここまでの検証結果と結論

最後にまとめにます。消音対策で気になっている方のために。

「真夜中ギター」投稿者様の結論

タオル作戦2とサウンドホールカバーで夜間練習専用ギターを作成しこれで一段落ついた模様。

※投稿者様はその半年後にサイレントギター買ったみたいですけどね・・・

私はというと

この時点ではまだOKを出せなかった。さらなる方法論の調査を進めることに。本件に関しては個人的にいろいろあったため、続編をあと数回投稿する予定です。