本当は組み立て途中の写真を掲載したかったのですが、作業員が写真に写り込んでいてブログ掲載の許可をとっておらず、また写真のぼかしも考えましたが美しくないのと面倒だったので諦めました。
今回は、防音室設置にあたっての個人的に苦心したところを書きます。
1.2畳サイズの防音室、縦横145cm程度(外寸)であっても、洋室8畳(マンションサイズ)の室内に設置するスペース確保に苦労しました。
上記画像は防音室設置当初のレイアウトです。レイアウトは個人的にかなり綿密に計算(計測)してラフな図面を販売店に提示。
販売店に最終的な図面に起こしてもらいました。画像はその図面です。今回どんな工夫をしたかについて、参考までに書いておきます。
目 次
スペース確保のため整理する必要があったもの
防音室設置以前には、幅120cmのハンガーラックと幅90cm程度のライティングデスクが部屋にありました。この2つを捨てないと当時望んでいたレイアウトで防音室が入らないと判断しました。
生活必需品だった大型家具ですが、これを捨てるという大胆な決断ができたからこそ防音室の設置に踏み切ることができました。
個人的に大変な決断で「不要なものを捨てる」とはいったものの、生活スタイルが同じでは捨てられないものが多い。
それなら生活スタイル自体を変えてしまおう・・・と大胆にも決断。そこまでしても防音室が置きたいくらいの熱意があったってことです。
思い切って捨てたもの
- 幅120cmのハンガーラック
- 幅90cm程度のライティングデスク
- デスク用の椅子
- 普段着ない服(たくさんありました)
- ガラクタ(ライティングデスクの引き出しにあったもの)
- 読まない本(本棚スペースを空けて小物入れに転用)
置き場所を変えたもの
- ハンガーラックに釣っていたスーツや服
- ネット系の備品や保管箱(つっぱり式棚に設置)
- プリンタ、CDケース類
新たに購入したもの
- つっぱり式棚
- つっぱり式壁面ラック
収納場所を新たに作る必要があったため、つっぱり系の棚を別途購入した。
ライフスタイルの変更
- テレビは見ない。TVゲームはやらない。
- 食事は移動机上ですること。
「テレビを見ない」はやっぱり無理でした。テレビが映せるパソコンを購入しました。ビデオ撮りもパソコンでやっています。
室内レイアウトに関する工夫
部屋のスペースを確保するための工夫としてレイアウトも重要である。ただスペースを空けるだけではなく、生活動線を考慮して利便性を上げないといけない。
防音室の設置場所(条件)
- 壁から最低5cmは離して設置する必要がある。(絶対条件)
- 天井照明をあまり塞がない。
- エアコンの送風の邪魔にならない。
- 玄関側からパッと見て目立たない。(壁になるべく隠れる場所)
- 防音室扉は外開きに。開いたときに他のものにぶつからない。
- 防音室扉の場所と開く向きに注意。生活上の導線を考慮。
防音室の設置条件として「壁から最低5cmは離して設置する必要がある」というものがある。これは私の条件ではなく防音効果としての条件である。
空気の層が防音に効果があることは2重窓の防音効果に当てはめてみるとわかる。だから防音室の設置も同じことが言える。
その他家具の設置条件
- 室内の扉、クローゼットの扉が全開で開くことが可能なこと。
- 電子ピアノはピアノ椅子を引き出してちゃんと座れること。
- 滑車付きの移動机が室内を移動できる通路幅であること。
ここはまさに生活動線の問題である。これは外せない。
防音室設置後、実際に利用してみて
なんとか課題をクリアして、個人的には納得のいくレイアウトになったと感じた。そのレイアウト案を手書きして、防音室販売会社に提出しCADで清書してもらった。
実際の設置作業は2~3時間ほどだったと記憶しています。まず床板の設置場所を決めて、その上に壁を立てていく。最後に天井を塞いで終了。
個人的な所感
何度もメジャーで計測して収まるかどうかを考えに考えたレイアウト。結果的になんとか思いをクリアできて満足感があった。
- ベッドの位置が絶妙! 部屋中央の扉と防音室扉を共に全回で開くことができる唯一の位置を発見。
- ピアノ椅子をピアノの足下にしまいこめば、クローゼットの扉も全開で開けられるギリギリの位置を発見。
ちょっとだけ不満な点
- 防音室内に物を置いていくと窮屈になってくる。
- 夏は暑い。エアコン付けたいが、室外機設置の問題で取りやめている。
- ハンガーラック捨てたのが以外に痛かった。服の片付け面倒。
運用後に変えたこと
- 電子ピアノを小型の物に替えて防音室内に移動させた。その空きスペースに新たなハンガーラックを置くようにした。
- 防音室換気扇の取り付け面を初期の防音室外面から防音室内側に変更した。 (変更に業者のお金かかったので最初の計画のミスが痛かった)
こんな努力の結果、この小さなマンションの一室で新たなギターライフがスタートしたのでした。