自宅で防音室の利用を始めた人、始めようと考えている人が一度は考える問題。それは「防音室内演奏中」での来客です。特に一人暮らしの場合、防音室の外で来客に対応できる人がいません。
実際に私が防音室を利用していて来客を見逃したことがありました。そのために私がとったは有効な対策を紹介しておきます。
目 次
防音室外の音は防音室内でどの程度聞こえるのか
私が購入した防音室の防音性能Dr値で35となっています。この場合を例に取り検証していきます。
まずDr35の場合、その性能通り35dbほど音量の減少が可能なのは周波数で500Hz付近とされています。ここを基準として防音性能ののグラフが公開されています。
防音室の特性として、低音になるほど防音効果が減少し、高音だと防音効果が上がります。 500Hz はギターの基準となるA音(5弦開放)の440Hzよりは少し高い値ですね。
来客ベルの音の高さは「ピンポーンといった」比較的高めの音なので、500Hzよりは高い周波数でしょう。なので、それなりに 来客ベル 音を防音してくれます(余計なお世話的に・・・)
来客ベルの音は「防音室内で静かにして耳を傾ければ聞こえる」といったレベルでしょうか。
防音室は音を出す演奏ありきで「演奏の音に意識が集中している状態」が普通です。なのでまず来客ベルには気づけないと考えて良いと思います。
実際にAmazonの商品配達で何度か受け取りを見逃した経験があります。自分で配達時間の希望を出しておきながら商品を受け取れないというミス。
(運送屋さん御免なさい)
そこで何らかの方法で来客に気がつく必要があります。そのためのグッズ「来客センサー」を探してみました。
来客センサーに求める条件とは
来客を何らかの方法で感知して防音室内で気付けるようにする仕組みを考えます。そのような商品を探しました。条件として挙げたのは以下の通り。
①来客ベル音を感知して知らせてくれる機能があること
来客センサーは種類がありますが、音を感知して何らかの手段で人にお知らせする機能のものが必要です。「お知らせ機能」はブザー音であったり、光の点滅であったりいろいろあります。
防犯用によくある「人感センサー」では都合が悪いのです。明らかに来客でないとダメ。玄関前を隣人が通る度に反応されていてはたまらない。
②密閉された防音室内で来客がわかること
防音室の外で音が鳴りそれを感知して防音室内で「お知らせ機能」が働くものが必要です。
お知らせ機能は、「アラーム音」や「光の点灯」などの方法で知らせるものがありますが、大事なのは防音室内でお知らせに気がつくことができるものです。
音がなるものは当然防音室内で鳴らないと意味がありません。光の点灯するものは、防音室外であっても防音室の小窓で確認できれば良さそうですが、見逃しそうなので不採用です。
よって、音を感知するセンサーは室内、お知らせ機能は防音室内と物理的に分離されていて、それぞれ動作する必要がります。要は音センサーとアラーム機器間で無線通信ができることが必要です。
他の音(来客ベル以外)と、誤認識しないこと
これは条件的に厳しいので必須としません。来客ベルを他の音と区別して認識する機能を持つことを意味しています。
私が見つけた商品の中には10万円以上するものでこの機能を持つものがありました。※確か赤ん坊の泣き声に反応するようなものだったかと。
ただこれはコストがかかり過ぎるので私は条件から外しました。機能的にあれば便利ってことだけです。
④お手頃な値段であること(重要)
来客センサー商品を調べていくと、価格は数千から十万位まであります。あまりお金をかけたくなかったので、1万以下の手頃な製品を探しました。他の人にもお勧めできる商品であったほうが良いしね。
私が購入した来客センサーは・・・
リーベックス社の製品です。サウンドモニターという製品ですが、以下の3点を購入しました。
- 左:音センサー送信機
- 中:受信チャイム
- 右:別売のACアダプター
私が購入したときは上記3品がバラバラで売っていたので3品まとめ買いしましたが、音センサー送信機と受信チャイムがセットになっているものもあります。
それにACアダプターを加えれば構成は同じです。(セットがあったのに気が付かなかったのでバラバラで購入)
それぞれの製品の役割について簡単に。
- 「音センサー送信機」は音を感知して、受信チャイムに来客のお知らせを無線で送信する機器です。
- 「受信チャイム」は音センサー送信機からの通信を待ち受けます。来客のお知らせ通信を受信したら音(チャイム)を鳴らします。
- 「 別売のACアダプター 」は受信チャイム用のACアダプターです。音センサーには使えません。
音センサー送信機と受信チャイムのセット
受信チャイム用のACアダプター
サウンドモニターの使い方
音に反応する「音センサー送信機」と「アラーム音」を鳴らしてくれる「受信チャイム」それぞれの使い方を書きます。
音センサー送信機側
来客ベル がよく聞こえる場所に置きます。来客ベルではなくて電話音に反応してほしい方は電話の近くがよいでしょう。
私の場合は、来客用のモニターと電話機をすぐ近くに置いているのでどちらでも音を拾うようにできています。
写真の画像では音センサーをメガネ立てに挿しています(ちょうどよいサイズだったので) 。 来客用のモニターと電話機 の両方が近くに置いてあるのがわかると思います。
感度はLowの設定です。 感度は Highも選べますが、余計な音に反応しないようにLow設定がベストな感じです。この距離なら十分に反応します。
(というかLowでも結構反応してしまいます。近くで物音は出せません)
電源は何故か乾電池式です。ACアダプタに対応していないのが残念です。必要なときにだけ電源を入れるようにしています。
受信チャイム側
別売のACアダプターを受信機に接続します。常時電源は入れておきます。アンテナは立てて置いたほうがよいでしょう。
来客があった場合「ピンポーン」という音と共にブルーのランプが点滅します。ランプの光り方はトップの画像を参照ください。
同じ問題で対策をお考えの方にはオススメします。